伊是名島2泊3日釣行記~1~

ねじろう

2006年11月28日 15:18

今日から2泊三日、伊是名島釣り遠征である。
ここ1週間、雨のみならず台風並みの暴風雨、さらには竜巻まで発生してきたここ沖縄も、
日頃は人様のために身を粉にして働いている我々3人のため(プッ)、すっきりくっきりと晴れたのである。

3人といえば、あとの二人はもうご存じの方も10人位はいるかもしれないが、凸凹コンビ、ハッピーと釣りキチである。

                      
カミサンの留守に遊びに行こうとしているので、あわれマーレはブリーダーさんの所にお泊まりである。
とはいえ、そこはマーレの生まれた場所で、父母犬ともにそこに居るから、まぁマーレにとっては実家への年に1度の里帰りみたいなもんであって、けっして可哀想なわけではない!!。(ごめんね、マーレ)
ちなみに、ハッピーの所に肥育されている(食うんかい!)アイちゃん(ウサギみたいななの)は可哀想に放置プレイである。

釣りキチのワンボックスにマーレのケージと3人分の釣り道具、それに宿泊用品を入れると、さすがワンボックスも一杯一杯、さながら難民キャンプのようである。

恩納村のブリーダーさんの所にマーレを預けて、ジトっとしたマーレの視線を感じながら一路北部の運天港に向かう。
ペシミスト凸凹コンビは、間に合わんと言いながら追い禁車線をがんがん追い越して、30分前に港に到着。



ハッピー、いやそうにしながら、いつの間にか棒も持っている。

難民道具があまりに多いので、荷物代片道1000円取られる。
ま、仕方ないか。
1時間の船旅、群青の海、果てしない水平線、心地よい潮風。
この時期こんなに暖かくていいんだろうか。
地球温暖化が心配だ……と言う割には30分熟睡。



「はぶのいない島、伊是名にようこそ。」
という、なんだか反面教師みたいなスローガンの看板を見ながら港に入る。
民宿「まえだ」の若き主人が迎えに来てくれていた。

ここで釣りキチが変なことを言う。
“近くにマグロの刺身売ってませんかね、僕、魚はマグロしか食べられないんですけど。”
主人“じゃあ、魚料理はだせませんねぇ。”
これを聞いた大の魚好きハッピー、“やややややy、出してくださいよー、この人はどーでもいいですから”
ホントに、釣りキチはガキ大将が選挙権持ったようなヤツだから、勝手なことを言うなーと思っていた。

しかし、誰が思っただろうか、釣りキチの言ったこの一言がこの日の夕方の驚愕の事実の伏線になっていようとは……。

今日の午後は時間もないので、民宿の前の港でフカセをすることに。
船着き場の端からのぞきこむ。
何とそこには50センチクラスのトカジャーが2匹クルンクルンと泳いでいるではないか。
早速フカセ。
その前に大物竿も打ち込んでおく。
欲張りなんである。

しばらくして…・ウオー!ワオー…・アガッ!!
釣りキチバラシ。

もうしばらくして…・ウワッ!ワッ!!
ハッピー、速攻でバラシ。

1匹づつばらすんで、もうトカジャーの姿はない。
迷惑な……・。



結局、この日は名人ネジの釣ったアーガイ1匹の釣果。
もう暗くなって民宿に帰る。
玄関横のパティオで民宿の主人がニコニコしている。

“釣ってきましたよー”
“なんすか?”
“マグロ”
“え?マグロって?どれ?”


“これ”
“どっひゃー!!”
“こんなん釣れるんですか!?港でヒャーヒャー言ってる場合じゃないわー”

5キロはくだらないイソマグロ、通称トカキンがそこには居た。
3時頃でて、すぐに釣れたという。

ギヤは?これ?ソルティガだよ、いい物使ってるよ、
エサは?へー、ジグ、何グラム?ほー350g、重たくない?これ買うの?あらま作るんだ、すっごいねぇ、
水深どれくらい?へー色々、そりゃそーだ………。
釣り人の質問は果てしなく続く。

夕食。
刺身。
わさび醤油はもちろん、酢みそににんにくすり下ろして、かるくコーレーグースーを垂らしてあるつけだれもある。
これが何ともうまい。
ぱくろうねぇ。



あとは、カマと兜のマース煮。



釣りキチ壊れる。



ネジ少年?



民宿主人と。

ハッピーは消えたのか?(笑)


せっかくだから島でしか売ってない常磐という古酒(もち、泡盛)を買って大いに盛り上がる。
なんでもここの主人、元は料理人で、故郷に帰って民宿始める事になった。
お客さんにうまい魚を出したいんだが、思うように魚が手に入らない。
じゃあ、ってんで船を買って自分で釣り始めた、その魚を見た客が連れてってくれってんで大きい船に買い換えたんだと。
しかも、35,6の若さで、子供が4.5人。(まだ一人はおなかの中)

いいか、ハッピー、釣りしながらこういう事も出来るんであるぞ。(笑)

夜の10時過ぎになって、やっと外の風がひんやりしてきた伊是名の夜、海好きの話は果てしなく続き、頭はビールと泡盛でチャプチャプになりながら、明日の釣果を妄想していくのであった。  
            
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